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山野の​鳥達

黒鵐(クロジ)

スズメ目​/ホオジロ科/ホオジロ属

名前の通り全体に黒っぽいが、雌は他の同属の鳥に幾分似た色合いである。

本州中部以北では留鳥で繁殖もしているが、中部以西では冬鳥として飛来している。

ホオジロ科の鳥は尾羽の外側が白いのが一般的だが、本種はそうでは無い。

繁殖期には樹上で蜘蛛や他の昆虫類を多く捕食し、繁殖期以外は主に林床部で単独生活を送り、植物の種子を食す事が多い。

​警戒心が強く仲々に見難い鳥である。

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渡りの端境期には都市公園でも見られるが、色合いからしても目立つ訳では無く見られたら幸運と思うべきだろう。

​色合い以外他のエンべリザと比べて特に変わった面がある訳でも無いし、声が良い訳でも無いので色々な意味で地味な存在と言うべきか。

余り目立たないし、見る機会が少ないから希少種と言われる訳では無かろうが積極的に観ようと思った事は無い。

​同属の青鵐は割と近付いて来るが黒鵐にはそれは有り得ない。

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体色は実際には黒ずんだ灰色と言ったところだろう。

​勿論個体差はあろうが、そんなに黒いのも淡いのも見た記憶は無い。

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駒鳥と小瑠璃を写しに行った笠取林道では何度か出て呉れた。

​駒鳥は小瑠璃は追い払うが、黒鵐には知らん振りである。存在感薄いなあー!

我が家の庭でも見掛けはするが、兎に角茂みから殆ど出て来ないので撮影は困難である。

もし出て来て呉れて鶯みたいに近寄れたら、顔を大きく写してみる価値はあるだろうが・・・さて、そういう時が来るだろうか?

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