BIRD-CAFE
野鳥天国
庭に来る珍しく無い野鳥達
瑠璃鶲3
或る日、庭のオブジェに面白半分に樹脂製の雛鳥を載せてみたら、山雀より先に瑠璃鶲が興味を示した。

何だろうと興味津々で覗き込む。

怖がる風も無く、不思議そうに眺めていた。

餌を遣る訳では・・・

遣ったのかな?
雪の日もあったので、庭木に架けたリースに苔で巣擬きを作り、其処へ樹脂製の雛を移したら直ぐに気付いて
遣って来た。

生後一年半の彼に父性本能なんてあるのだろうか?
とは言え、半年後には彼も子育てしているであろうから不思議でも無いか。

まさか子育ての予行演習の積りでもあるまい?

それにしても熱心に通って来るものである。
何時だったかバードカーヴィングを置いた時には、山雀以外何も止まらなかった。
と言うより怖がっている様に思えたものだ。

果たして彼はどんな気持ちで通って来ているのだろうか?

餌を咥えている。
面白半分でした事だけれど、彼の心を弄んでいる様で良く無いから樹脂製の雛は片付けた。
翌日からはヴィオラやパンジーを植え込んだバスケットに好んで止まったり、植え込みのに中に居るであろう虫を獲ったり・・・もう雛の事は忘れたかな?

似た様な花の色と瑠璃鶲の対比が美しい。

一昨年の尉鶲は良く馴れて色々な物や事に興味を示したけれど、まさか瑠璃鶲がこんなにも好奇心が強いとは思いもしなかったので少し戸惑っている。

前からだと良く判らないが・・・

後から見るとバフ色が結構沢山残っていて
雌かと思う時もある。
まん丸く可愛い目をしているが、餌は確り見付けている。

こんな処にも彼等の餌は結構沢山居るのだろう。
我が庭でせいぜい栄養補給し元気で可愛い姿を楽しませて呉れて、やがて時期が来れば高い山へ帰って行くであろう。
今季(2021年秋)も10月中頃から瑠璃鶲や尉鶲の雌雄が何度か顔を見せた。
瑠璃鶲は瑠璃色の美しい雄と、背中にバフ色が多く残った若い雄が交互に来ている。
しかし、最初の内は庭に立ち寄るだけで特に餌を獲っている風でも無かった。
もしかして縄張りにしようかと色々思案しているのかも?
ま、そんな事はあるまいが、その内にどの個体が居着く事になるやら楽しみである。
その後、バフ色の目立つ若い雄の来る機会が増えて、どうやら彼が居着きそうである。
未だハッキリ居着いた訳でも無さそうなので撮影は控えていたが、そろそろ良かろうと11月16日から撮り始めた。

どの鳥も来た当初は大体似た様な場所に止まるものである。
その場所は庭全体が見渡せて安全確認が出来る処でもある。

随分脚が長く感じるが、姿勢の所為だろうか?

頭部、肩、翼にはバフ色が多く残っていて、見る角度次第では雌かと見紛う位である。
目頭に大きなダニが・・・日毎に大きくなって行くが、何時の間にか居なくなっている。
例年だと12月の中頃から居着く事が多かったが、今季は割と早い時 期から居着いた様なので黄紅葉の美しい中で沢山撮影出来た。

この景色の中で撮ればどんな鳥でも美しく見えるが、瑠璃鶲は格別である。

緑に映える黄色や紅色の中の瑠璃色の羽根の美しい事。
多分一昨年の五月末か、六月初め位に巣立ったであろうから、未だ生後一年半位か?
それでも先輩格の雄を追い出して我が庭を縄張りにした辺り、見かけに寄らず仲々強かでもある様だ。
















こんなに美しい瑠璃鶲が毎年来て、しかも居着いて呉れて撮り放題・・・何と有難い事だろうと正に感謝しきりだ。

彼の瞳にも紅葉が美しく映っている。









食べる事が殆ど全ての一生に何か楽しみはあるのだろうか?

鉢植えのクリスマスホーリーに止まった姿は画の様だ。

紫式部、鎌柄、南京黄櫨等の実は食べているが、流石にこれは大き過ぎるのか食べるのを見た事は無い。

クリスマス・シーズンが近いからでも無かろうが最近良くこの木に止まるのを見掛ける。

カードに良さそうな写真が撮れた。
九ヶ月振りに貌を写そうと思い立ち、カメラをSONY α1からOLYMPUS OM-D E-M1X+150〜400mmに変えた。
AFリミッター他設定も色々替えなきゃならないが、意外と忘れていて仲々思い出せない。
何種類もの機材を使うと、替えた時の勘違いが決定的なミスに繋がるから気を付けなければならない。

これは1000mmで、多分2m位だったかと思う。
瞳孔が大きく開いて、かなり警戒しているのが判る。

MFでピントを合わせたいけれど、ピントリングを回せば逃げるのでAFで合わせるより仕方無い。
で、思った位置に正確にピントを合わせるのが非常に難しく良い方法を模索中である。
因みにこの距離では「鳥の瞳追従AF」は何の役にも立たない。
何故なら鳥はジッとしていては呉れないし、ほんの少し動けばファインダー詰まりは画面から消えて仕舞うのである。
更に言えばターゲット枠の少しでもセンサーに近い方へ合焦させる仕様になっている様であるから、上手く目頭に合焦するとは限ら無い。
数mも離れていればそれでも良いが、1,5m近辺では「鳥の瞳追従AF」は宝の持ち腐れでしか無いのが惜しまれる。
それにしても生後一年半位の若い個体なのに結構精悍な貌だ。