BIRD-CAFE
野鳥天国
庭に来る珍しく無い野鳥達
瑠璃鶲6
瑠璃鶲は結局12日を最後に姿を見せなくなった。
12日は姿を確認した後、直ぐに出掛けたので撮影は叶わなかった。
せめて後二、三日居て呉れたら満開の海棠桜に止まったのが写せたのにと悔やまれるが仕方ない。





例年より気温が高かったので何時還るかと心配したが、それでも何とか海棠桜が咲く迄居て呉れた事に感謝有るのみだ。
贅沢言えばキリが無いが用心深い個体なのに、良くぞ色んな場面を撮らせて呉れたものだと思う。
結局のところ尉鶲も瑠璃鶲も意外に好奇心が旺盛なのだろう?

兎に角被写界深度が浅くて、これ位の角度だと瞳に合焦させれば眼先から手前はボケボケでとても見難くなるので、時には態と瞳を外して目頭辺に合焦させる事もある。

一見そう大きく変わる訳では無いが此方は瞳に合焦させてあるので、目先から嘴に掛けて結構大きくボケている。
とは言え貌全体は上の写真程角度が付いていないので幾分見易いかとは思う。

一方此方のは目頭に合焦させてあるので、瞳に映った景色は幾分ボケているが全体としては見易いかもしれない。
数 mも離れれば何等気になる程の事では無いが、この近距離(凡そ1,3m近辺)で撮影するとなるとかなり気になる事ではある。
ところで、この個体が来期も来て呉れたらそれは美しくなっている事だろうと大いに期待している。
今期はこれが最後の写真となったが、来期に望みを繋いで七ヶ月間待つとしよう。
2024年4月20日記
このところ庭に来る時間が早くなっていて、時には6時過ぎに来ている事もある。
そろそろ還る支度を始めているのだろうかと気に懸かる。
更に言えばここ3〜4日は最短撮影距離で撮らせて呉れていないのも何か引っ掛かるものがある。
勿論、考え過ぎだとは思うがそろそろ還る日が近付いていて少し興奮状態かなと思わなくも無い。
とは言え普通に苔の上や桜の枝で餌探ししているし、特別変わった様子は無い。



強いて言えば西から来る事が多かったのが、東からも来る様になった位だろうか?


これ位の大きさで撮っている分にはとても穏やかで然程警戒している風は無さそうだし、そもそもブラインドは使用しない。

記録的な暖冬と言われた今季だが桜の開花寸前になって急に冷えたので、結局は例年並みか稍遅れた。
野鳥はそういう事には敏感なのだろうと思うが、それで還るのが早まるかなと少しは危惧している。
見ている分には何事も無い様に桜に止まって餌探しなのか、蜜吸いなのかそれとも単なる遊びなのか?





啓蟄を境に小さな虫類が一気に動き出したのか地面で採餌している事が多い。
かと言って桜の花に虫類が居るとも思えないが、それでも結構一生懸命探している様には見える。

それでも偶には何か獲っている様である。
桜に止まっている姿を大きく写したくて色々工夫してみたが仲々上手く行かない。


四月も一週間過ぎて、もう何時還っても不思議では無いので成る可く貌を沢山撮りたいけれど仲々撮らせて呉無い。


もしかして来期に同じこの個体が来てもハッキリ判別する事が出来る意味からも大きく写しておかなくちゃ。

この個体が来期も来たとしたら、更に美しくなっている事だろう!
そして、もう少し警戒心が緩んで近寄らせて呉れたら言う事無いが・・・余り虫の良い期待はせずに兎に角少しでも長く元気で居て呉れたら充分だ。
もう何時還っても・・・と心の準備は出来ている。
とは言え、ペットロスでは無いが当分は寂しくて他の野鳥を写す気にもなれそうに無い様な気がする。
明日から雨の予報、雨に紛れて還るのだろうか?
ところで何処から来たのだろうかと気にはなるが知る術は無い。
県内に高い山は少なく、千m 超えるのは氷ノ山や三室山や後山他せいぜい十座少しだろう。
まさか六甲山からとも思えないし大山かな、それとも伊吹山かなと思ったりもする。
ま、尉鶲みたいに何千km もの長旅では無いのがせめてもの救いか。
さて、明日の朝は顔を合わせられるだろうか?
2024年4月7日記
全体的には暖冬とは言え、三月になっても意外に寒く彼岸近くになって雪が降ったりして庭での鳥撮りは結構寒い思いをしている。




雪の中の瑠璃鶲はこれが今期の最後になるだろうから、逆光の中で舞う姿を写したかったけれどブラインドの近くをチョロチョロするだけなので諦めた。
雪も昼前には溶けてしまい穏やかな冬晴れになったが、それにしても彼岸近くなのに寒い事。


近くで頻りに緑啄木鳥の鋭い声が聴こえるので、何時でも撮れる様に機材をセットして様子を窺っていたら瑠璃鶲が何度も行ったり来たり飛び交っている。どうやら近くで虫を咥えて来ては、木陰で食べている様だ。


その内にフードの上に舞い降りて来た。
確り準備出来ていたら面白いのが撮れたかもしれないが、予想外の事なので仕方ない。



そうこうしている内に次はオブジェとして置いてある鳥籠に興味を持ち出した。
上に止まっては中を覗き込んだりしていたが、やがて中へ入った。
過去にはこの中で鶯や目白が、鵯や白腹に邪魔されずに熟柿を食べていた事があるがまさか瑠璃鶲がこの中へ入るとは思いもしなかった。
置き場所を変えても直ぐに入っているという事は余程気に入ったのかな?
この状態だけを見れば如何にも籠で飼っている様に見えるであろう。
子供の頃、約十年間でかなりの種類の和鳥を飼ったが
瑠璃鶲は飼った記憶が無い。


花瓶に活けた桜を外気に当てる可く庭へ出したら、妻が樹脂製の野路子、瑠璃鶲、黄鶲、駒鳥を枝の間に挟んだ。
一度で良いからこういう光景を撮りたいもであるが、無理だろうなあー!
2024年3月27日記
庭に居付いている瑠璃鶲は勿論一羽切りだから、撮っているのは毎回全て同じ個体であるのは言う迄も無い。
それでは飽きるかと言われれば一向に飽きはしないし、それどころか毎回新鮮である。
こんなチッポケな小鳥一羽ではあるが、毎朝庭に来たのを確認する迄は何と無く落ち着かないし、来たのを確認したらホッとするものである。
瑠璃鶲が来てから我が家の一日が始まると言えば大袈裟に聞こえるだろうが、実際のところその通りなのである。
で、余程風の強い日や雨の降る日以外は殆ど毎日何かしら瑠璃鶲を写す様にしている。

勿論日に日に貌に変化がある訳では無いが、それでも新たにダニがくっ付いていたり、それが取れていたりとそれ也の変化はあるものである。
これが目白だと今の時期には換羽が始まったり、喧嘩して彼方此方に傷痕があったりする。
その点瑠璃鶲は他の鳥達との触れ合いは一才無いから、そういう心配は無用だ。

同じ個体でも左右で眉斑や眼瞼輪の出方も違うし、嘴の形状も違ったりする。
兎に角大きく撮れば色々な事に気付かせて呉れて仲々に面白くて止められ無い。

余程の事情が無い限り貌を撮る時はOM-1+ZUIKO 300mm 又は150〜400mm にテレコン付きだ。
これで 600〜2,000mm 迄カヴァーし、尚且つフルサイズと比べれば大幅に小柄で軽いとメリットは多い。
反面画素数やダイナミックレンジを考慮すると少し心許無い気もするが、全て満たした機材は有る筈も無いので妥協するしか無い。


角度に因っては微妙に変化もあるが間違い無く同じ個体である。
一番判り易いのは眼瞼輪で、ここは怪我でもしない限り形状が変わる事は無い。

毎日殆ど何の変化も無いが、変化があったらそれは何かが起こった証である。
この個体が何処から来て、何処へ還るのやら知る由も無いが後二、三週間何とか無事で居て呉れと願うばかりである。

数年前から毎年尉鶲や瑠璃鶲や鶯等が居付いている。
留鳥である鶯は兎も角、尉鶲も瑠璃鶲も居付いた最初の頃は日に数回訪れるだけであるが徐々に庭で過ごす時間が長くなり、その内殆ど庭で過ごす個体も居た。
今期の個体は大抵午前中だけ居て、偶に午後にも来る程度である。
一体何処で何をしているのやら気にはなるが知り様は無い。




後二、三週間、何をして遣れる訳でも無いが彼から得るものは結構多い。
一番判り易いのは撮らせて貰える写真であるが、それ以上に安らぎと言うか癒しと言うか計り知れない位穏やかな気分にして貰っている。
これこそ正に「幸せの青い鳥」であろう!
2024年3月20日記
暖冬の所為か積雪が無いので、雪の中での瑠璃鶲が撮れない。
比較的暖かい雨の日は普段より盛んに採餌行動をしているのを確認しているが、最近は地面に降りて餌探ししている事が多いと思ったらその日は啓蟄だった。

それにしても地面の上を蠢く小さい虫だけで事足りるのだろうかと気になるが、一日も休む事無く皆勤しているのだから凄い事ではあるな!



庭に活けた啓翁桜がお気に入りで沢山撮らせて呉れたが、そろそろ花弁が散り出した。
二月も終わりが近付いて西洋柊の実のサポニンが抜け出したのか白腹が盛んに食べ出した。
瑠璃鶲も食べているのやら、イマイチよく判らない。



2,5m 離れれば瑠璃鶲はブラインド無しでも撮らせて呉れるが、今期の白腹は全く近寄らない。
なのに撮り終えて離れると直ぐに実が無くなっている。

白腹が食べている間、瑠璃鶲は少し離れて様子を見ている。
偶に口にしているが、食べるところは見ていない。それでも時々嘴から何か吐き出しているところを見ると食べているのかも?
待望の雪が降り、やっと雪中瑠璃鶲が撮れる日が来た。
とは言え直ぐにも溶けそうな雪なので急いで撮らなきゃ!

