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​鳥の貌/目白

只、単に漫然と鳥が写っているだけでは面白く無い。鳥の貌を写したいのである。

だからと言って、只々鳥の貌が大きく写っていれば良い訳でも無い。

その鳥が今何をしようとしているのかが判る様な、詰まりその鳥の精神状態をも含めて写したいのである。

或いはそこ迄は判らない迄も、想像位は出来る様な写真が撮りたい。

その為にはどうすれば良いのか・・・ブレとボケが無いことは最低限の約束事(例外はあるが)ではあるが、果たしてそれだけで良いのであろうか?

何等かのアクションが必要では無かろうかと思うが、だからと言って変に鳥を刺激して何等かの動きを期待するのは本末転倒であり「在るが侭の姿を、在るが侭に写し撮る」事が全てだという結論に達した。

言うのは容易いが、果たして未経験の私にそんな写真が撮れるものだろうか?

勿論、そうは言っても鳥撮りを始めて直ぐにそんな写真が撮れるとは思わないけれど、1シーズンも経てば大凡の目処は立つだろう。

何事もそうだが何年遣っても駄目なものは駄目で、経験年数の多さは何かの足しにはなるだろうけれど根本的なものは何年経ってもそう大きく変わるものでは無い筈だ。

 

何の世界にでも良くある事だが、経験年数の多さを自慢する輩が居る。己の無能さを喧伝している愚かさに気付け無い気の毒な人だと蔑まれ、且つ憐れまれこそすれ経験年数の多さに心底拍手する人は無かろう。

歳を経れば誰でも経験年数は増えるけれど、そんな事は屁の突っ張りにもならないわ。

なので1シーズン経って真面な鳥の貌が撮れなければ、綺麗サッパリ止める積りである。

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鳥の貌を撮ろうと思って購入したOlympus OM-D E-M1X+300mm/4で最初に撮ったのが此れである。

どういう状況かと言うと・・・水を呑んでいたら、ライバルと思しき一羽が近寄って来たので身構えた瞬間である。

嘴の下の髭には水滴が見える。

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此れは別の個体だが、虹彩は同じ位濃い。

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この個体は虹彩の色が淡い。個体毎にかなりの濃淡が見られる。

1,5m位先に迷彩布で覆われたレンズが光っているので目白は落ち着ける訳も無く苛立っているのだろう。

 

目を観れば何と無くそれ位は判るが、それって単に驚かせているだけの様にしか思えなくて忸怩たる思いに駆られる。

そもそも私のブラインドは風通しの良い網戸みたいな生地だから外からは内が、内からは外が良く見える。

この距離だと普通に透けない生地のブラインドにする可きかとは思うが、寒くても外が良く見える方が何かと安心で手放せない。

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虹彩の色が少し違って見えるが、此の2枚は同じ個体である。♂

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此の2枚も又同じ個体だが、餌を摂ろうとする目先にレンズが在るので苛立っている。♂

 

それにしても撮れた写真は苛立っているか、怒っているのばかりなのが気懸りではあるが何とか目白の精神状態を写す事は出来たかなと思う。

もっと穏やかな表情のを撮りたいけれど、今後の課題として残して置こう。

鳥の貌を大きく写していると副産物としてそれ迄識ら無かった事や、識ってはいても単なる知識だった事が実感として色々解る。

​舌に逆流防止弁があるのは知識としては識っていたけれど、観た事は無かった。

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ブラインドの中から写しているから私の顔は見えないとは思うが、それでも餌を持って庭を行き来しているのを見ているのだろうか?

最近では餌を食べている直ぐ傍を通っても、個体に依っては知らぬ顔で逃げもしないし、そもそも警戒している風は無さそうだ。

それどこらか私の前方1m位で餌を強請る素振りを見せるのさえ居る。

​山雀ならいざ知らず、まさか目白がこんなにも人馴れするとは思わなかった。

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このところ我が庭に最も長く居る個体で、嘴の先の方に少し欠けがあるので直ぐに判る。

この写真からは解らないが気の強さは特筆もので、鵯や白腹さえも追い払う事がある。

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餌を食べている時、偶々同じ枝に止まった山雀に向けた貌。

当たり前と言えば当たり前ではあるが、威嚇する時の貌の凄まじさは迫力満点である。

下の居眠りしているのと同じ個体とは思い難いものがある。

ブラインドの中から他の鳥を撮影中、直ぐ横の西洋人参木の枝に止まった。距離は2m位だった様に思う。

レンズはブラインドの正面の窓から出し、左右の窓は大きく開け放してあるからお互いに丸見えである。

初めの内は私を睨んでいる様に見えたが、撮影の合間にチラチラ見ていると身体を膨らませ目を細めてウツラウツラし出した。かなりリラックスしている様子だが、まさか居眠りはしないだろうなと思っている内に目を閉じて動かなくなった。

私は見慣れていて安全だから警戒の対象では無いのか、それとも採るに足らない存在なのかは知る由も無いが

兎に角安心し切った様子で居眠りしている。

​野鳥が開けた場所で姿を曝け出して無防備に居眠りするなんて考え難いが、写真の通りである。

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それとも雀他野鳥が人の身近は天敵に襲われず安全だと気付いていて営巣するのと同じ理由で、安心し切っているのかなとも思うがさて真相は如何に?

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