BIRD-CAFE
野鳥天国
鳥の貌/雀
決して安易な気持ちで始めた訳では無いけれど、イザ撮ってみると大変さが良く解った。
先ず、如何に鳥を驚かせないかが難しい。これは今後もズッと付いて回る問題だし解決方法は無い。
何故ならブラインドに入って成る可く気付かれ無い様にと思っても、彼らは既に気付いていて充分警戒しているのである。
なので少しでも驚かせない様に大袈裟な動きや、音は厳に慎まなければならない。
大勢が集まる場所へ鳥撮りに出掛けて腹が立つのは、全くどうでも良い事を声高に話す連中の多い事である。
何もそんな処で話す必要の無い事を、それも大きな声で話している。
其の所為でお目当ての鳥が撮影ポイントに出て来る回数が少しは減っているであろう事に阿呆共は気付か無いのだろうな。
何しろ彼等の生活は餌を獲る事が殆ど全てで有る。詰まり食事中か、その準備中に邪魔する訳だから元より歓迎される事は有り得ない。
では、どうするかと言われても只々自然体で接するしか、他に方法は無いだろう。
幾らブラインドを張ろうとも、迷彩柄の衣類に身を包もうとも彼等は確り気付いていて、そうは見えなくとも十分、否十二分に警戒しているのである。
強いて言えば横方向の動きよりは、前後方向の動きの方が幾分警戒され難いかなと言う位であろう。
高さに関しても、高いよりは低い方が幾分マシではあろう。
兎に角、気付かれていないなんて思って行動しては駄目だ。百%気付かれているのである。
多くの中には鈍感なのや能天気なのも居るだろうけれど、何しろこの近距離では厳しいものがある。
鳥捕りをしていた頃に気付いた事だが、種類に依って違うけれど大体5m位なら警戒しながらも然程大袈裟に逃げたり態度を急変させ無いものである。しかし3mは駄目だ。
それを承知でその半分、詰まり1,5mの近距離で写そうと言うのだから或る意味冒険であろう。
只、菊戴だけは向こうから1m位迄近寄って来た事が何度もあったし、そもそも然程人を怖がらない。
それと深山幽谷に棲み人を見た事すら無くて、その怖さも知らない個体は意外に近く迄許容して呉れるものであるが所詮は例外と考える可きだろう。
しかし私が撮ろうとしているのは十二分に人の怖さを知っているであろう身近な鳥なので厄介だ。
そして、その代表格が雀であるのは言う迄も無かろう。
庭に面した勝手口の扉を開けると雀は百%逃げると言うか、翔び立つが山雀や目白は素知らぬ顔で餌を漁っている。

最も身近に居て、人間の怖さを一番良く知っているのが雀だ。
彼の眼には警戒心が溢れているのが見て取れる。残念ではあるが、それが現実である。

デッキで寛ぐ時も警戒は怠りない。

敵は何時、何処から現れるか判らない。鷂や烏は上から襲って来る。

彼等には安心して餌を食べられる時間は雛の時以外無いのかも知れない。

そもそも野生の彼等には安心という概念は無いだろう。

美しい黄葉も目に入っているのやら。

何時、何処に居ても警戒心を怠らないのは野生の宿命だ。
それは雛と雖も何等変わる事は無く、怠れば餌になるだけである。