BIRD-CAFE
野鳥天国
庭に来る珍しく無い野鳥達
鶯(ウグイス)
スズメ目/ヒタキ科/ウグイス亜科
我が家及びその近辺で三羽位の鶯が鳴いているが、ウーちゃんが一番下手糞だ。
しかも、鳴き始めた頃からほんの少し上達したきりで、その後は一向に上達しない。
それでも毎朝確実に鳴いてはいるので、元気にしているのは間違いなさそうだ。

他のはそれ也に上達して、何とか「ホーホケキョ」と聴こえる程度にはなっている。
その所為もあってか我が庭にはウーちゃんが居るにも関わらず、別の雄が来て結構鳴いている。
そんな時ウーちゃんは一応鳴き返してはいるが、どう聴いても他の雄の方が優勢そうだ。
で、喧嘩になって傷付いたのかもしれないなと推察している!
この調子だとウーちゃんには一羽の雌も当たらないのだろうか?
でも外観は仲々良さそうに見えるけれど・・・鶯は人間みたいに外観を重視しないのだろうか?
早く良い相手を見付けて、我が庭で営巣〜産卵〜育雛〜巣立ちとなるのを願っているのにな!



逞しさは不足しているが、品が良くて美しいと思うが・・・


どうでも良い事ではあるが駒鳥、小瑠璃を撮りに行って車を駐めた柳沢峠駐車場で盛んに鳴いていた雄は仲々素晴らしい声だった。
鶯の鳴き声は良く方言に喩えられるが、地域や個体に拠って結構違いがあるのは事実だし、それはそれで面白い現象だ。
前にも書いたが知り合いの養鶏業者が巣から雛を持ち帰って、挿し餌で育てた個体は「ホーホホ、ホケコッコー」と鳴いていた。
親の声を知らない内に他の声を聴かせればそうなるのだろうが、だからと言ってまさか鶯が「ヒンカラカラ」とは鳴くまいが。


食べる前なのか、後なのかは知らないが(多分前だとは思う)舌の下側に粘液が膜を張った様に見える。

風が強くて、吹き飛ばされそうに見える事もあるが・・・仲々どうして鶯の掴む力の強い事。
飼っている時にはどうしても手で身体を掴まざるを得ない事があるが、そういう時の趾で指を握り返してくる力は鶯が強かった記憶がある。
大瑠璃なんて身体を掴むと諦めてか、大人しいものだった。
あのか細い趾では掴み返されても大した事はなかっただろうが。

円な、可愛く幼な気な瞳。
これから伴侶を何羽か見付けて子育て出来るのだろうかと少し心配しているが、案外に強かなのだろうな!
桜は例年より大幅に早かったけれど、三葉躑躅は略例年通りに咲いた。
庭の彼方此方に自生しており、毎年美しい花を咲かせて楽しませて貰っている。
何故か木通が絡まっている木が多いが特に理由は無く、この近辺に木通が多いというだけだと思う。勿論秋には美しい紫色の実が沢山なるが全て野鳥の為に残しておいてある。
三葉躑躅と同じ時期に地味な花を咲かせる・・・今秋も沢山の実が野鳥達を喜ばせそうである。

木通の花(左上の小さな茶色)を眺めている様に見えるが、まさか秋になったら実を食べてやろうと思っている訳ではあるまい。

地味な色の鶯でも華やかな三葉躑躅には良く映て、結構様になるものだ。

正確には判らないが、庭で聴く限りに於いては近くに最低三羽の雄が鳴いている様に思える。
我が庭に限っても確実に雄が二羽は居るが、その所為での縄張り争いの結果なのか写真を拡大して観るとウーちゃんの眼瞼輪が少し切れて、血が滲んでいるのが判った。
ま、これ位の傷なら大した事は無いから良いが嘗て尉鶲が瀕死の重傷を負った事があったので気になった。



三葉躑躅の周りにも何やら餌になる虫は居る様で、先日から何かの蛹を咥えているのを何度か確認している。

そもそも三葉躑躅へは何の為に来ているのだろうか?
勿論花を愛でに来ている訳は無いし、餌が豊富に有るとも思えないし???


獅子頭の美しい新緑の中で何をしているのやら。
兎に角彼等の行動は仲々に理解し難いものがある。


基本的には餌を探して食べる事以外は、水を飲んだり行水したり位で特に何かを楽しんでいる風は無さそうである。


七面倒くさい詮索はどうでも良くて、只々美しい姿や可愛い仕種が写せたら充分である。
ところで尉鶲も瑠璃鶲も冬鳥で四月半ば迄には還ったが、留鳥である鶯は何時迄写させて呉れるだろうか?
営巣、産卵、育雛の時期にも来るだろうか?
鶯の雄は子育てには協力しないそうだから、その時期にも庭で餌探しするのだろうかと今から楽しみにしている。
今年は何処とも桜が矢鱈早かったので花見の機会を失った人も多かった事だろう。
幸い京都の円山公園や地元の芦屋川、武庫川上流等の満開の桜を観られたが殆どは興味の無い染井吉野である。
それより行き帰りの六甲山系の辛夷の見事さが際立っていた。
結局今春は好きな山桜は観に行けていなくて、庭ので我慢するしか無かった。
鶯と山桜の絡みを撮りたかったけれど、我が庭のは位置が悪くて様にならないので諦めるしか無い。
で、桜より桃色のグラディエーションが美しい海棠桜を買って来て写す事にした。
海棠桜は中国原産で、正確にはバラ科リンゴ属である。
桜の後に美しい花を咲かせるので人気があり、種類も多いが三葉躑躅が咲く迄楽しめたら充分である。

それにしても尉鶲といい、瑠璃鶲といいヒタキ科の小鳥は目新しい物には直ぐに反応するなあー!
山雀や四十雀にも劣らない位色々な物や事に興味津々である。勿論海棠桜にも直ぐに反応と言うのか、偵察と言うのか止まりに来た。
